5/19に関西Excel方眼紙勉強会を開催しました。
この勉強会は、姫路IT系勉強会で私が行ったLTが発端で、
「勉強会やろうず!」と盛り上がった流れで行ったものです。

勉強会というと、スピーカーがいる講義形式が多いと思いますが、
ことExcel方眼紙に関しては、関心ある方というのは何か思うところある方であろう、
と予想されたため、今回は、
思うところを発散していただく時間が必要と考えてディスカッション形式にしました。
30分のディスカッション×3セッションの予定です。

今回の参加者は11名。
ホームである姫路以外の参加者は、約半分の6名でした。
日程的なことを考えても、予想以上にたくさんご参加いだだきました。
お仕事的にはエンジニアさんだったり、Webデザイナーさんだったり、
情シスだったり、サポート系だったりとさまざまでした。

まず、今回の勉強会のいきさつと目的と自己紹介の時間。
Excel方眼紙について各々の思うところをひとこと伺ったところで、
さっそくディスカッションの開始です。

おっと、ちなみに今回の勉強会、
Twitterのハッシュタグは#KEXGS (と #姫路こわい)です。
当日のTogetterはこちら

*discussion1
(Excel方眼紙は)どんなところで使われているか
いところ・困るところ

何があってどう困るかを語りだすと、
解決策まで網羅したいのが人情です。
しかしあえて、解決策は別枠にしてまずは洗い出しを行いました。

(ここでは、・どんなものがあるか、→いいところ、困るところ)
・仕様書
・設計書
・議事録
→書式設定が手間だったり、
改行(文字数)を手で調整する必要があったりと、
きれいに作ろうとするとものすごく手間がかかるのが困るところ
(だたし、どうにかしてできないことはない)
→構造化できないので、目次なども作れません
→差分比較しにくいです
→バージョン管理しにくいです
→目次が自動で作れないです
→印刷するとずれるため、印刷には不向きです
→検索性がよろしくないです
→文字がどのセルに入力されているのかわかりにくく、編集時に困ります

・データの出力先
→書式で強調が簡単にできるのはいいことです
→Excelのいらぬおせっかいで勝手に修正(文字列になったり)されたりします
・Webの画面修正依頼
→Excelにスクリーンショット貼る、というのは非常に多くみられますね

・地図
・マニュアル用の絵
・迷路
→方眼紙をそのまま生かしてある場合と、
オートシェイプを駆使してある場合があるそうです
Webなどに掲載する場合、そのままではつらいので
結局イラレなどで書き直すことになるとか

どうにかして解決できるものも結構ある、という発言もありましたが、
熟練してないと解決できない、という点では
やはり困るところが多いようです

xmlで出力して読んでやろうと試みた方もあるようですが、
ちょっと難しかったそうです。
LibreOfficeなら読めるという話も…。

あと、同じように見えるけどGoogleDocsではできないよっていうお話も。

discussion1の板書
whiteboard-1

*discussion2
(Excel方眼紙で困っていることとの)おつきあいの仕方

どんなことに困っているかが出たところで、
どんな解決法があるか、お付き合いの仕方を考えることにしました。

Excel方眼紙を使われてしまう前提での解決方法を考えてしまうと
逆に肯定してしまうことになってしまう、
Excel方眼紙に限らず、本来の目的と違う使い方をする趣旨の雑誌記事は
昔からあるねぇという話から始まりました。

解決策としては対症療法になってしまうのだけれども、
「大事なのはどんな内容を書くかではないか」。

例えば、
「直接方眼紙に書き込まずに、下書きをちゃんとテキストエディタで書く」ということ。
Windowsのメモ帳でいいからきちんと文章を書くのが大事。

方眼紙に書いちゃう人は文章をまとめて書けない傾向があると分析している方がありました。
長い文章を書きこなせないから方眼紙になってしまうのではないかと。
例えば、SI屋さんからもらった資料のすべてが「箇条書き」だった方も少なくないとか。

箇条書きのほうがいい資料の場合もあるけれど、
ある程度長い文章が必要な場合もありますよね。

むしろ、長い文章を書き/読みこなせない人のために、
ドキュメントから文章を少なくしていって図に集約してしまう場合もあったり。
文章を書ける人のスタンスでドキュメントを考えるとつらくなることも多いでしょう。
図に集約できるってことは、きちんと内容が構造的に理解できてるということですし。

ここでちょっと話題になったのが、「文章の構造化」という話。

文章の書き方って学校で習ってないですよね、という投げかけがありました。
作文はするけど、段落の意味とかなぜ使うかとか、ちゃんと習ってない。
メモ帳を使って書くと、文章かけてないことに気が付けるそうです。

あえてExcelで書かなきゃいけない時は?
→エディタで正しい文章を書く →箇条書きに直す →方眼紙に書く
とか。

あと、この課題は立ち位置によっても変わってきます。
「自分で完結すればいい場合」と
「他の人が/もらったものをメンテナンスする場合」。

自分で全部作るのであればどんな方法でも工夫していけますが、
まわりにもちょっとずつ教育(啓蒙)していくというところで苦しむ方も少なくなく。
ある程度スキルのある人は自分でツールを選ぶことができるけれども、
受け身で、もらったときにどうするか、お世話するときにどうするかという悩みこそが、
この課題の特徴だと思います。

個人で解決するのか、周囲に変わってもらうのか。
Excel方眼紙だけでなんとかしようとするのは難しいのです。

議論は白熱し、discussion3へと続きます…(2/2へ続く)

discussion2の板書
whiteboard-2


空のDVD-Rが見当たらなかったために、
wheezyリリースから2週間近く経ってしまいましたが…。

wheezyインストールしたよ!(ようやく)
GUIがずいぶん変わったなー壁紙渋いなーというのが第一印象。
仲良くなりたいと思います。

ワイヤレスのドライバも入れたし、
無事に明日の勉強会に持っていけるよ!

…明後日はThinkPad Twist持っていくんですけどね。